さて、前回のエントリーのクレジットにつながる話として、皆さんお世話になっているであろう動画サイトに関するお話です。
あくまでここではマジック関連に絞って書きたいと思います。
ここ一年、コロナの影響で、外出・遠出も憚れる中、動画サイトを見る時間が増えた方も多いかと思います。
実は、私自身はYoutubeなどはよく見るのですが、かといってマジック関連を見ることは少ないです。
多いのは料理関係やミステリー関係、ほかには海外の反応系ですかね。
でもさすがに、ここ最近はマジック関連を見ることも多いです。
で、うんざりするのが、ほとんど我が物顔でネタややり方を解説している人、、、がねぇ(笑)
中には、
「えっ? これ、売ってるやつそのまんまだろ。さすがにこれは。。。」
とか、
「えっ? これを改案と言っちゃうの?」
とか
まあ、それをただで見れるようにして再生回数を稼ぐっていうね。
またそういうのばかりをマジックに興味持ち始めの人はさがすんだよね。
でも、そういう興味を持ち始めの人って、大概すぐにフェードアウトするけどね。
感覚的には、テンヨー製品をドン・キホーテのような量販店で購入して、説明とか疑問点だけ、デパートのディーラーに聞きまくってそこでは何にも買わないタイプの人と何にも変わらない。
かつて10年以上前かな、テレビでの種明かしが問題になったことがありました。
今の動画サイトの現状は、それよりはるかにひどい感じがします。
Youtubeでは有名マジシャンたちもチャンネルをもち、動画をあげたりしています。特にここ一年はその傾向が強いと思います。
でも、さすがにプロマジシャンの方々は無料の種明かし動画を避けるよう意識がしてるような気がします。
ていうか、おそらくプロマジシャンの中には、あの時のことを覚えていている方も多いのでしょうね。
ただねえ、マジシャン気取りのYoutuberもどきが、ちょっと、、、ねえ。
じつは、先のエントリーである「クレジット」を一応書いておこうかな、と思ったのも、Youtubeの現状がきっかけです。
意識せず、たまたま引っ掛かったのがあれですからねえ。
いやあ、本気で検索したらもっといろんなマジックのチャンネルがヒットするのでしょうね。
そんな気ないけど。。。
もちろん、Youtubeにも利点はあります。
それは、今や個人で気軽に世界に対して配信できるということ。
特にマジックの作品・演技を発表したい、という方には素晴らしい手段でしょう。
昔のように、作品発表について第三者にゆだねる必要がありませんから。
いざ発表されたはいいものの、他人の名義になっていて
「俺の作品なのに~! パクられた~」
なんて思いをしなくて済みますから。
(もっとも、それでフィルターの役割の人がいなくなり、駄作がダダ洩れになり、赤っ恥をかくリスクも非常に大きくなりますが、それも自己責任ですね)
「それ、本当にあなたが最初?」という疑問も残りますが。
(一言多い)
あと、こういう動画サイトの利点として、販売されるマジックアイテムの説明書の手間を省くことができる、っていうことですかね。
説明書や技法の解説はすごりく大変なんだそうです。
解説書を無くせばその分、パッケージを小さくできますね。
もっとも、アイテムの宣伝デモ動画を見ていると、
「やたらカットが多い」
「フレームからはずれてるやないかい!」
など、思わずズルいと言ってしまう動画も多く見かけますけどね。
いわゆる昔でいうところの、「カタログ説明文の行間を読む」ってやつがまた必要になってる気がします。
結局のところ、いろいろ便利になったように見えて、同じくらい不便・不都合も増えたってことなんですかね