「現象」
5枚の100円玉が、金属の容器の中から現われ、容器から容器へ移ったり、貫通したりします。最後は5枚の100円玉を相手に握らせると、そのまま消えてしまいます。たいへん精密に作られており、道具を相手に渡しても仕掛けはわかりません。発売以来つねにNo.1の人気を誇っており、まさに”世界最高のコイントリック”と呼ぶのにふさわしいマジックです。
開発 : 近藤 博 / 菅原 茂(1972)
っていうことでかなりお久しぶりな更新になりました。
コイン物は一発目に何を取り上げようか、とアレと迷ったのですがやはりこいつしかなかろうということで。
1972年発売開始とありますから、本当にロングセラーな商品の一つです。
近年のテンヨーの商品は、昔からの商品はいいものでも遠慮なく廃版にしていますので、そういう意味でもいつまでもあってほしい商品です。
テンヨーホームページには
古くからある「ニッケル・ツゥー・ダイム」というマジックをもとに発展させたもの
とありますから、今となれば納得です。
で、ブリスターパッケージでいわゆるラインナップに加わったのが1975年らしいです。
このあたりの詳しい歴史などは「テンヨーイズム」に詳しく載っておりますのでお持ちの方はぜひ。
そしてこのテンヨーイズム付属のDVDにはディーラーである清水一正氏(現在:博品館TOY PARK 羽田空港店のマジックコーナーにて)の実演手順が収められております。
そして、マジックが初めての方でもキチンと現象が起きるので初期に購入することの多い商品だと思います。
これだけの現象が起こるコインマジックでありながら、ありがちな難解な技法を必要としないのは、最大の利点です
しかも使い込んでくればいい感じにくすんでくるのも楽しみなところです。
しかし購入された方はわかるかと思いますが、ディーラーさんのように演じるには一工夫が必要です。
そうあの部分です。
この辺の加減はディーラーさんに直接聞いてみてください。