チャイナリング(大)(テンヨー製)


「現象」

中国を起源とする古典マジックです。その現象は、シンプルでとても強烈。一度でも見た人は、その不思議を一生忘れられないことでしょう。金属の輪を6本、バラバラであることを見せたあと、そのうちの2本をつないだりはずしたりします。つないだ2本の輪を客に渡しますが、怪しいところは見当りません。つないだりはずしたりしているうちに、6本すべてがつながってしまいます。最後はすべてバラバラにもどります。(直径:約22.5cm)

っていうものです。

先の小サイズがクロースアップ用ならば、こちらがオーソドックスなサロン・ステージサイズということになります。

テンヨーが元々販売していたのがこれです。

組み合わせは
Sリング:3本、Wリンク:1本、Kリング:1本

という、最もオーソドックスな組み合わせです。

Kリングも最もオーソドックスなオープンタイプです。

大きさは今となっては、小さめですかね。

で、昔ながらのものですので、無垢です。

パイプではありません。

ですから、6本持つとけっこう重いです。

そういう意味では、この大きさくらいがいいのかもしれません。

現在では、パイプリングが多いので、ある意味少数派の商品になりましたね

ただ、無垢でいいのは、つないだ後の音色ですかね

これは無垢の方がいいと思います。

パイプでも悪くはありませんが、いい音を出そうとすると、けっこう練習が必要です。

で、後に、こんなオプションが販売されました。

  「3本リング」

バーノンの「リングのシンフォニー」と呼ばれる手順を演じるために必要な組み合わせを構成するための付加セットです。

元々、テンヨーのセットは「ターベルコース」に載っているような手順を演じることを念頭においているため、このようなセットになります。

ちなみに、テンヨーには、これ以外にも、ターベルコースの手順の為に製作したものもあります。

これを販売したのも、このリングでバーノンの手順を演じたい、という要望に応えて製作されたものです。

ちなみに、普段、クロースアップ用のサイズしか触っていない人がこれを触ると、感覚の違いに戸惑うと思います。

やはり、このサイズには、なでてつなぐやり方があっているような気がします。

それと、テンヨーは昔ながらのクラシックなマジックの道具を自前で製作することをどんどんやめていっていますから、これもまもなく無くなるような気がします。

(この記事は前ブログにて2011年11月9日にアップしたものに加筆修正したものです)


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