「内容」
カードマジックを技法編と奇術編に分けた大百科。奇術編においてはさらに現象・効果ごとに分けて考案者のオリジナル作品を解説し、さらに、そのオリジナルから改良・発展させた画期的な作品も解説。イラストや写真を多数使用したカードマジック大事典
って、これだけじゃわかりませんね(笑)
これ、東京堂出版自体の紹介文なんだけどな。
本の構成・内容など基本的には、先のエントリーで紹介した「カードマジック事典」に倣っています。前半が技法編、後半が奇術編へと分かれます。
この本自体は、通常のカード(レギュラーデック)を使って演じることを念頭に書かれています。
まず技法編ですが、ある程度必要な範囲に留めた、という感じでしょうか。
カードマジックは技法など様々なものが出現しており、当然全部紹介しきれるわけもありませんしね。
それになかには、そんなもんに勝手に名前つけるな、と言いたくなるくらいいろんなものが発表されてますね。(ネットの発達と気楽に映像を製作・配信できる事のマイナス面だと思ってます。)
それとカウント技法もとフォースに関しても必要最低限に抑えられています。まあ、この二種類については、別で日本語訳された本が出てますしね。
(それでもよく使うのは多分、この本に紹介された技法だと思います)
で、つづいて奇術編ですが、著者の宮中桂煥氏が、前書きの編集方針の部分で言っているようにクラシックもしくは定番と呼ばれるマジックが選ばれています。
カードマジック事典出版からもう数十年がたっており、奇術編に取り上げられているマジックを見直したらこうなった、て感じでしょうか。当然ダブっている作品もあったり新しく置き換えられた作品もあったり。
先の本では含まれなかった、リセットやマクドナルドエーセス。
あるいは、比較的あたらしい、マイケルクローズのフロッグプリンスとかも入ってます。
そのほかにもカードインレモンとか、ルポールの財布の手順とか。
で、両方お勧めなんですが、正直どっちか一方、勧めるとしたらどっち? って聞かれると、、、、、
迷うんですが、最近のマジックも念頭に入っているこちらの方をお勧めします。
ただ、この本、大きいんですよねえ。
比べるとこんな感じ。
値段も6400円と書籍としては結構な値段に感じるかもしれませんが、つまらんレクチャーノートやDVDを購入することを考えるとはるかにお得かと思います。
(6000円分のDVDとかでどれだけ使えるネタあります????)